女医めぇこのブログBlog

2024/05/28

若手女医さんへのメッセージ

こんにちは!
外科系女医めぇこです。

私は人生初の野球観戦に行きました。東京ドームと周辺は人で溢れていましたが、熱狂的なファンの熱い応援を間近に見ることができ、熱量に圧倒されながら楽しめました。

野球観戦入門編の私はボールの行方を追えず、ゲーム展開とか正直よくわからなかったので、周りの方々の「おおおーー!!」「あぁぁぁぁ・・・・」という声で状況を認識していました()

応援歌も全く知りませんでしたが、何となく買った応援グッズで見よう見まねで応援しました。見ず知らずの方々と選手を応援する楽しさを発見し、スポーツには心をひとつにする力があると肌で感じました。

野球と言えば最近はブログで大谷選手関連の記事を書いていますが、水原さんの賭博問題に関して、当初水原さんは被害者寄りだと信じていました。しかし連日の報道をみて、生粋のギャンブラーかつ大谷選手のお金を好き勝手に散財していたという事実が判明し非常にガッカリしました。

信じていた人に裏切られながらも本職で結果を出している大谷選手の精神力に驚きを隠せません。大谷選手は国民栄誉賞の受賞は勿論のこと、将来の1万円札の肖像画になるに違いない!と夫と話しています()


 

ライフイベント


さて、5月になると研修医1年目の先生達も少し仕事に慣れてきた頃だと思います。
今年の勤務先の研修医は例年に比べ女子の比率が高く、時代を反映しているなと感じます。女医が増えることは嬉しい反面、ライフイベントの影響を強く受ける女医の受け入れ体制に課題が残る病院が多いことも事実です。

自分の努力のみではどうにもならないことが沢山あります。日本社会全体に言えることですが、女性の社会進出を受け入れられる体制が整っていないのに、この状況で女医が増えていったら将来医療現場はどうなるのか、一抹の不安があります。

振り返ると、学生時代や研修医時代はキャリアのことは思い描けるけれど、結婚や子育てのことはぼんやりとしかイメージ出来ていませんでした。

どこか他人事というか違う世界にように感じていました。学生時代にキャリアについて考える講義もあったと思いますが、そこで経験談を語る女医さんは成功者ばかりで「人生は自分次第!努力すれば何でも叶うのよ!」という熱い思いを語られていたと記憶しています。


それに対し、純粋な女学生は目を輝かせます。確かに間違いではないと思いますが、前述した通り結婚後の人生は自分の努力だけでは太刀打ちできないことが多々あります。
周りを見ていると、キャリアと家庭の両立が困難だったために、どちらかを諦めたという女医さんが想像以上に沢山います💦

これが現実です。

稀有な存在である成功者の経験談を聞くことは勿論モチベーションを上げるために重要だと思いますが、一方で諦めざるを得なかった方々の生の声を聞き、厳しい現実に目を背けないことも非常に大事だと思います。

私が最初の医局(今は医局は変わりました)を決める際に重要視していたのは、「医局の力・関連病院の数・有名医師の存在」でした。

医局長から「大丈夫!大丈夫!家庭を持ってる女医さんもいるよ~両立出来るよ!」という甘い言葉を信じてしまい本当に浅はかだったと思います。

実際に入局すると先輩女医さん方は悲壮感が漂っていました。特に関連病院が多すぎると縁もゆかりもない遠い地域に派遣される可能性もあり、人事異動の時期になると医局員はビクビクしていました。私が重要視していたことを優先させると家庭との両立なんて出来ない・・・気付いた時には時すでに遅し状態でした(笑)

ということで、これから進路を決める研修医の皆様には私のような失敗を回避して頂きたいので、厳しい現実にも目を向けキャリアと家庭の優先順位を真剣に考えて医局選びをして欲しいと思います!!

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